丈バランスを変えるだけ!体型変化後の大人向けスタイルアップ着こなし術
体型変化後のおしゃれ、丈バランスが鍵を握ります
ライフステージの変化とともに、体型も自然と変化していくことがあります。以前と同じ服が似合わなくなったり、気になる部分が出てきたりして、おしゃれを楽しむことから少し遠ざかってしまった方もいらっしゃるかもしれません。
でも、ご安心ください。体型が変わっても、おしゃれを諦める必要は全くありません。むしろ、今の自分に似合う服を選び、着こなし方を少し工夫するだけで、新しい魅力が開花することもあります。
そこでおすすめしたいのが、「丈バランス」に注目した着こなしです。アイテムそれぞれの丈や、異なるアイテム同士の丈の組み合わせを意識するだけで、驚くほど全体のバランスが整い、体型をカバーしながらスタイルアップして見えるようになります。
今回は、体型変化後の大人の女性に向けた、丈バランスを活用したスタイルアップ着こなし術を具体的にご紹介します。
なぜ丈バランスが重要なのでしょうか?
丈バランスは、着こなし全体の印象を大きく左右する要素です。具体的には、以下のような点に影響を与えます。
- 視覚的な重心の位置: トップスやボトムスの丈によって、全体の重心がどこにあるように見えるかが変わります。重心を高く見せることで、脚が長く見えたり、スタイル全体がすらりとした印象になったりします。
- 体型カバー効果: 気になる部分を隠すだけでなく、視線を別の場所に誘導したり、シルエットを調整したりする効果があります。
- コーディネートの洗練度: アイテムの丈の組み合わせが適切であると、こなれた雰囲気や洗練された印象が生まれます。
体型変化後におすすめの丈バランスの考え方
それでは、具体的にどのような丈バランスを意識すれば良いのか見ていきましょう。ご自身の体型や気になる部分に合わせて取り入れてみてください。
1. トップスの丈
トップスの丈は、ボトムスとのバランスで印象が大きく変わります。
- 少し長めの丈: お腹周りやヒップを自然にカバーしたい場合に有効です。ただし、長すぎると全体が間延びして見えたり、重心が下がって見えたりすることもあります。ヒップの最も張っている部分より少し上か、すっぽり隠れるくらいの丈を選ぶとバランスが取りやすいです。
- 短め・コンパクトな丈: ハイウエストのボトムスと合わせることで、脚長効果が期待できます。お腹周りを見せるのではなく、ウエスト位置を高く見せるのがポイントです。気になるお腹はボトムスのハイウエスト部分でカバーできます。
- 前後差のある丈: 前が短く後ろが長いデザインは、前だけボトムスにインしているかのように見え、腰位置を高く見せつつ、後ろでヒップラインをカバーできる万能アイテムです。
2. ボトムスの丈
スカートやパンツの丈も、体型カバーやスタイルアップに直結します。
- スカートの丈:
- ミモレ丈(ふくらはぎ中央あたり): 足首を見せることで細見え効果があり、上品な印象です。広がりすぎないフレアや、ストンとしたIラインシルエットを選ぶとよりすっきり見えます。
- ロング丈: 足全体をカバーできます。ただし、広がりすぎるデザインはかえって着太りして見えることもあるため、落ち感のある素材や、程よくゆとりのあるシルエットを選ぶと良いでしょう。
- 膝下丈: 膝のラインを隠しつつ、すっきりした印象を与えます。Aラインや台形スカートで膝下丈を選ぶと、気になる太ももをカバーしやすいです。
- パンツの丈:
- フルレングス: 脚を長く見せる効果があります。センタープレス入りや、裾に向かってやや広がるフレアシルエットは、脚をまっすぐに見せてくれます。
- アンクル丈(足首が見える丈): 足首という細い部分を見せることで、抜け感が出て全体が軽やかな印象になります。ワイドパンツやテーパードパンツで取り入れるとバランスが良いです。
- クロップド丈: 膝下からふくらはぎの間にくる丈。合わせる靴やトップスの丈とのバランスが重要です。体型によっては脚が短く見えてしまうこともあるため、試着をしてバランスを確認することをおすすめします。
3. アウターや羽織り物の丈
アウターの丈は、インナーとのバランスだけでなく、体型全体に大きく影響します。
- ショート丈: ウエスト位置を高く見せ、スタイルアップ効果があります。ワンピースやロングスカート、ワイドパンツなど、ボリュームのあるボトムスとの相性が良いです。
- ミドル丈(ヒップが隠れるくらい): 気になるヒップ周りをカバーできます。テーパードパンツや細身のスカートなど、すっきりしたボトムスと合わせるとバランスが取りやすいです。
- ロング丈: 縦のラインを強調し、全体をすらりと見せる効果があります。肩や二の腕、お腹周りなど、様々な部分を自然にカバーできます。
4. ワンピースの丈
一枚でコーディネートが決まるワンピースは便利ですが、丈選びは重要です。
- 膝下〜ミモレ丈: 多くの方に似合いやすく、上品な印象を与えます。座った時にも膝が出にくいため安心感があります。
- ロング丈: リラックス感があり、体型カバー効果も高いですが、重たい印象にならないよう、デコルテを見せたり、袖をまくったり、足元に軽さを出したりする工夫が必要です。ウエスト位置に切り替えがあったり、付属のベルトでウエストマークできたりするデザインを選ぶと、バランスよく着こなせます。
小物で丈バランスを調整するテクニック
服そのものの丈だけでなく、小物でも丈バランスや重心を調整できます。
- ベルト: ブラウジングしてトップスの丈を調整したり、ウエストマークしたりすることで、ウエスト位置を高く見せることができます。
- ネックレス: 長めのネックレスは縦のラインを強調し、重心を下げることなくデコルテを華やかに見せます。短いネックレスは首元に視線を集め、顔周りをすっきり見せる効果があります。
- バッグ: 肩にかけるバッグのストラップの長さも、重心の位置に影響します。短めにして脇に抱えるように持つと、重心が上がって見えます。
具体的なアイテム例と着こなしのヒント
- 落ち感のあるミモレ丈フレアスカート + コンパクトなトップス: スカートがふくらはぎの細い部分を見せつつ、トップスでウエスト位置を高く見せる組み合わせです。
- アンクル丈テーパードパンツ + 前後差のある丈のブラウス: 足首を見せて抜け感を出しつつ、ブラウスの後ろ丈でヒップをカバー。前はインしてすっきり見せます。
- ロングカーディガン + すっきりしたインナーとパンツ: ロングカーディガンで縦ラインを強調し、体型をカバー。インナーとパンツは体のラインを拾いすぎない程度のすっきりしたものを選ぶとバランスが良いです。
これらの例はあくまで一例です。ご自身の体型や持っているアイテム、そしてなりたいイメージに合わせて、様々な丈バランスを試してみてください。
試着が難しい場合は…
「買い物に行く時間がない」「試着が面倒」という場合は、お手持ちの服で丈のバランスを研究してみましょう。トップスとボトムスをいくつか組み合わせてみて、鏡の前で全身をチェックします。どの組み合わせが一番スタイルアップして見えるか、写真に撮って比較するのも有効です。
オンラインストアを利用する場合は、モデルさんの身長と着用サイズを参考にしたり、同じアイテムを着ている他のユーザーのレビューを見たりするのも参考になります。また、返品・交換可能なサービスを利用するのも賢い方法です。
まとめ
体型の変化は自然なことです。その変化をネガティブに捉えるのではなく、「今の自分」に似合うおしゃれを見つけるチャンスと捉えてみましょう。今回ご紹介した「丈バランス」を意識するだけで、いつものコーディネートがぐっと垢抜け、体型カバーとスタイルアップを同時に叶えることができます。
ぜひ、ご自身のクローゼットにあるアイテムを見直したり、新しい服を選ぶ際に丈バランスを意識したりしてみてください。少しの工夫で、また自信を持っておしゃれを楽しめるようになるはずです。My Body, My Styleでは、これからも多様な体型の方がおしゃれを楽しむための情報をお届けしていきます。