体型変化後のおしゃれをもっと楽しく。手持ち服を今っぽく着こなす大人のアレンジ術
体型変化と手持ち服のお悩み
ライフステージの変化とともに体型が変化し、「以前は似合っていたはずなのに、何だか今の自分にはしっくりこない…」と感じることは、多くの方が経験されるのではないでしょうか。特に、子育てや仕事に忙しい日々の中では、ゆっくりと新しい服を探しに行く時間も取りづらく、手持ちの服で何とかしたい、でもどうしたらいいのか分からない、というお悩みを抱える方もいらっしゃるかもしれません。
新しい服を買い足すことももちろん選択肢の一つですが、実は手持ちの服も、ちょっとした工夫や着こなし方を変えるだけで、今の体型にフィットさせ、おしゃれをアップデートさせることが可能です。このコラムでは、体型変化後も手持ちの服でおしゃれを楽しむための具体的なアレンジ術をご紹介いたします。
なぜ手持ちの服が「似合わない」と感じるのか
体型が変化した際、以前は着られていた服が似合わないと感じる原因はいくつか考えられます。
- サイズ感の変化: 純粋にサイズが合わなくなった場合です。特にウエスト周りやヒップ、バストなどに変化が現れやすい傾向があります。
- シルエットの変化: 服自体は着られても、体のラインが出やすくなったり、逆に服に着られているように見えたりと、全体的なシルエットバランスが変わってしまうことがあります。
- 着こなし方の変化: 体型だけでなく、ご自身のライフスタイルや好みの変化、そしてファッションのトレンドも常に移り変わっています。以前と同じ着方をしていても、今の雰囲気には合わないと感じるケースもあります。
これらの原因を踏まえ、手持ち服を活かすためには、まず「今の自分の体型に合う着こなしとは何か」「今の自分が着たいおしゃれとは何か」を理解することが大切です。
体型変化をカバーしつつ手持ち服を活かす基本の考え方
手持ち服をアレンジする際に意識したい基本的なポイントは以下の3つです。
- サイズ感を調整する: 今の体型に無理なくフィットするサイズ感を見つけることが重要です。少しゆとりのあるアイテムは体型を拾いにくく、リラックスした雰囲気になります。一方で、オーバーサイズすぎるものは着太りして見えることもあるため、肩のラインや着丈などを確認しましょう。
- シルエットのバランスを意識する: トップスとボトムスのボリュームのバランスを変えることで、体型をきれいに見せることができます。例えば、ゆったりとしたトップスにはコンパクトなボトムス、ボリュームのあるボトムスには比較的すっきりしたトップスを合わせると、全体のバランスが整いやすくなります。
- 視線を誘導する: 気になる部分から視線をそらし、自信のある部分やアイテムのポイントに視線を誘導する工夫を取り入れましょう。例えば、明るい色のトップスやデザイン性のある小物などを顔周りや上半身に持ってくると、自然とそちらに目が行きます。
【アイテム別】手持ち服をおしゃれにアレンジする具体例
ご自身のクローゼットにあるアイテムを思い浮かべながら、これらのアレンジ術を試してみてください。
トップス
- イン・アウトで印象を変える: ゆったりめのブラウスやシャツは、フロントだけボトムスに軽くインしたり、全部アウトにしてリラックス感を出したりと、イン・アウトの仕方でウエスト周りのカバー度や着こなしの雰囲気を変えられます。
- 重ね着で体型カバーと奥行きを: 丈が短く感じてきたトップスには、丈の長いインナーを重ねたり、ロングカーディガンやジレを羽織ったりすることで、気になる部分をカバーしつつトレンド感のあるレイヤードスタイルが完成します。
- 襟元や袖口を調整: Vネックやボートネックなど、顔周りがすっきり見える襟元を選ぶ(または開き方を調整する)と、上半身の印象が変わります。シャツやブラウスの袖を少しロールアップして手首を見せると、細見え効果が期待できます。
パンツ
- 丈を調整する: クロップド丈のパンツは、足首を見せることで抜け感が出てすっきり見えやすいアイテムです。フルレングスが野暮ったく見える場合は、思い切って丈詰めやセルフカットで調整するのも良い方法です(素材によります)。
- ウエスト位置を意識する: ハイウエストのボトムスは、お腹周りをカバーしつつ脚長効果も期待できます。トップスをインしてウエスト位置を明確にすると、スタイルアップにつながります。もし手持ちのパンツがミドルライズやローライズでも、トップスをアウトにしたり、長め丈のトップスを選んだりすることで対応できます。
- ワイドパンツのシルエット調整: 落ち感のある素材や、センタープレスの入ったワイドパンツは、広がりすぎず体型を拾いにくい優秀アイテムです。トップスとのバランスでIラインやAラインを意識すると良いでしょう。
スカート
- トップスとの丈バランス: フレアスカートやギャザースカートなど、下半身にボリュームが出るスカートには、ショート丈やコンパクトなトップスを合わせるとバランスが取りやすいです。ウエスト部分が気になる場合は、長めのトップスをアウトにして着ることで自然にカバーできます。
- ベルトでウエストマーク: 丈が長めのスカートやワンピースにベルトでウエストマークをすると、体型にメリハリがつき、スタイルアップして見えます。ベルトの位置を少し高めにすると脚長効果も生まれます。
ワンピース
- 羽織りものと合わせる: カーディガン、シャツ、ジレ、ジャケットなど、様々な羽織りものはワンピースの印象を変え、体型カバーにも役立ちます。特にロング丈の羽織りは縦のラインを強調し、すっきり見せる効果があります。
- レギンスやパンツを重ねる: チュニック丈のワンピースや、一枚では心もとない短め丈のワンピースには、レギンスや細身のパンツをレイヤードすると、トレンド感が出ると同時に下半身をカバーできます。
- ベルトやスカーフでアレンジ: スカートと同様にベルトでウエストマークしたり、首元にスカーフを巻いて視線を誘導したりと、小物使いで印象を大きく変えることができます。
今っぽさをプラスする簡単テクニック
手持ち服を今っぽく見せるには、着こなし方に少しトレンドの要素を取り入れるのも有効です。
- 「抜き襟」や「袖まくり」: シャツやブラウスの襟を少し後ろに抜いて着たり、袖を無造作にまくったりするだけで、ぐっとこなれた雰囲気になります。
- 「裾イン」のバリエーション: 前だけイン、全部イン、ラフにたるませてインなど、ボトムスのシルエットや素材に合わせて裾インの仕方を変えることで、簡単に今っぽいバランスが作れます。
- 小物でアクセント: シンプルな手持ち服でも、大ぶりのアクセサリー、デザイン性のあるバッグ、トレンドのシューズなどをプラスするだけで、着こなしが新鮮に見えます。
手持ち服を見直してみましょう
クローゼットの中には、今の体型や好みに合わなくなった服もあれば、少しの工夫で再び活躍させられる服もきっとあるはずです。時間がある時に、お手持ちの服を一枚一枚手に取り、「これは今の自分にどう着こなせるかな?」と考えてみるのも楽しい時間です。もしどうしても今の体型に合わない、着こなしの工夫でも難しそうだと感じた場合は、手放すことも考えてみましょう。クローゼットが整理されると、今ある服でできる着こなしの可能性も見えやすくなります。
まとめ
体型が変化しても、おしゃれを楽しむ気持ちを諦める必要はありません。手持ちの服には、これまでの思い出とともに、まだまだ活躍できるポテンシャルが秘められています。今日ご紹介したような、サイズ感の調整、シルエットのバランス、視線誘導、そして簡単なアレンジテクニックを試していただくことで、お手持ちのアイテムが見違えるようにおしゃれに見え、きっと着こなしの幅も広がるはずです。
「My Body, My Style」は、多様な体型の方がおしゃれを楽しむヒントを見つけ、共有できるコミュニティです。もしよろしければ、あなたのお手持ち服のアレンジ術や成功事例なども、ぜひコミュニティで共有していただけたら嬉しく思います。一人で悩まず、みんなで一緒におしゃれを楽しみましょう。